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module:fitting [2014/02/09 05:38] – bartlett | module:fitting [2022/01/29 19:03] – [備考] Osat Bartlett | ||
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それと、実際にMODや船を買う前にEFTやPyfaなどのFit支援ツールを使いましょう。\\ | それと、実際にMODや船を買う前にEFTやPyfaなどのFit支援ツールを使いましょう。\\ | ||
これらを使うことで、ISKを消費することなくFitの試行錯誤ができます。\\ | これらを使うことで、ISKを消費することなくFitの試行錯誤ができます。\\ | ||
- | 特にCPU/ | + | 特にCPU/PowerGrid(PG)関連はスキル状況によって大きく変化することもあり、これらを使わないと非常に計算が面倒になります。 |
- | ===== 艦を選ぶ・ボーナスを確認する ===== | + | ===== 1. 艦を選ぶ・ボーナスを確認する ===== |
このゲームにおいては、どの船が極端に強いといったことは基本的にありません。\\ | このゲームにおいては、どの船が極端に強いといったことは基本的にありません。\\ | ||
ただ、それぞれの船に得意な環境と苦手な環境があるといった具合です。 | ただ、それぞれの船に得意な環境と苦手な環境があるといった具合です。 | ||
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これを活かすことがFittingの大前提で、これを無視するのであれば「じゃあ他の船でいいじゃん」「他の船使ったほうが強い」といったことになります。 | これを活かすことがFittingの大前提で、これを無視するのであれば「じゃあ他の船でいいじゃん」「他の船使ったほうが強い」といったことになります。 | ||
- | ===== 防御方式を決める ===== | + | ===== 2. 防御方式を決める ===== |
どんな船であっても、敵の攻撃を凌げなければ話になりません。都合よく特定の味方だけを敵が撃ってくれるほど、このゲームは甘くありません。\\ | どんな船であっても、敵の攻撃を凌げなければ話になりません。都合よく特定の味方だけを敵が撃ってくれるほど、このゲームは甘くありません。\\ | ||
「いかにして敵の攻撃を凌ぐか」をこのゲームでは「タンク(Tank)」と呼び、その方式はいくつかあります。 | 「いかにして敵の攻撃を凌ぐか」をこのゲームでは「タンク(Tank)」と呼び、その方式はいくつかあります。 | ||
- | ^ シールドタンク ^ アクティブシールドタンク | シールドのHPを自力で回復し続ける方式。\\ シールドブースターがキャパシタを大量に消費するものの、起動してすぐHPを回復するので適宜ON/ | + | 詳しい解説は[[: |
- | ^ ::: ^ シールドバッファタンク | シールドのHPを高め、こちらのHPが無くなる前に相手を倒そうという方式。\\ 基本的にPvPで使われる方式だが、ロジ(ロジスティクス。いわゆるヒーラー)がいるならばPvEでも有効。\\ シグネチャ半径が大きくなるという欠点もある。 | | + | 以下で簡単に解説します。 |
- | ^ ::: ^ パッシブシールドタンク | シールドバッファタンクの応用編。\\ 「キャパシタと同様、シールドも自然回復する」という特性をより特化させた方式。シールドHPを上げつつ、自然回復速度を早めるMODを使用する。\\ 強固ではあるが、スロットを多く使用するため攻撃性能などが低くなりがち。また、これに向いている艦は[[: | + | ^ シールドタンク\\ {{https:// |
- | ^ アーマータンク ^ アクティブアーマータンク | アーマーのHPを自力で回復し続ける方式。\\ 起動してから回復するまでのタイムラグが長いため、リペアラは常に回し続けるのが基本。\\ 基本はPvE向きだが、リペアラを複数搭載してPvPに用いることも多い。 | | + | ^ ::: ^ シールドバッファタンク\\ {{https:// |
- | ^ ::: ^ アーマーバッファタンク | シールドバッファタンクと思想自体は同じ。\\ ただしこちらの場合、シグネチャ半径ではなく質量が増加するため速度と機動性が落ちる。 | | + | ^ ::: ^ パッシブシールドタンク\\ {{https:// |
- | ^ その他 ^ スピードタンク | 艦のスピードを上げることで敵のタレットの追跡速度(トラッキング)とミサイルの爆発速度を振り切る、あるいは敵の射程圏外を常に維持することで被ダメージを軽減しようという思想。\\ これ単体では割と脆弱なので、他の防御方式と併用するのが基本。アクティブタンクと相性が良い。 | | + | ^ アーマータンク\\ {{https:// |
- | ^ ::: ^ ハルタンク | 最終層防御であるストラクチャの防御を固める思想。\\ それ用のMODもいくつか存在するが、一言で言ってしまえば非効率極まりない。CCPですらネタにするレベル。\\ ただ、そこにはロマンがあるらしい。 | | + | ^ ::: ^ アーマーバッファタンク\\ {{https:// |
+ | ^ その他 ^ スピードタンク\\ {{https:// | ||
+ | ^ ::: ^ ハルタンク\\ {{https:// | ||
^ ::: ^ ノータンク | そもそも攻撃を受けることを想定していない場合は、防御にスロットを使わないこともある。[[: | ^ ::: ^ ノータンク | そもそも攻撃を受けることを想定していない場合は、防御にスロットを使わないこともある。[[: | ||
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「__**シールドを強化できるのはミディアムスロットのMODだけ**__」\\ | 「__**シールドを強化できるのはミディアムスロットのMODだけ**__」\\ | ||
「__**アーマーを強化できるのはロースロットのMODだけ**__」\\ | 「__**アーマーを強化できるのはロースロットのMODだけ**__」\\ | ||
- | という法則があるからです。\\ | + | という法則があるからです。(一部例外あり)\\ |
つまりスロット数配分に応じて、その船に向いている防御方式がシールドかアーマーか決まってくる、ということです。 | つまりスロット数配分に応じて、その船に向いている防御方式がシールドかアーマーか決まってくる、ということです。 | ||
- | ===== まず最初に埋めるべきスロット -攻撃・防御・機動- ===== | + | ---- |
- | 上記の3つに関するMODはいずれも「PGを多く専有する」という特徴があります。\\ | + | |
+ | ===== 3. まず最初に埋めるべきスロット -攻撃・防御・機動- ===== | ||
+ | **攻撃・防御・機動の3つに関するMODはいずれも「PGを多く占有する」という特徴があります。**\\ | ||
ここが決まってしまえば、あとはPGを殆ど使わない補助系MODで埋めていくことになります。\\ | ここが決まってしまえば、あとはPGを殆ど使わない補助系MODで埋めていくことになります。\\ | ||
この順序が逆になるとちょっと面倒かなと思います。 | この順序が逆になるとちょっと面倒かなと思います。 | ||
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==== 攻撃用MOD ==== | ==== 攻撃用MOD ==== | ||
ハイスロットを使用する、タレットやランチャー系MODのことです。\\ | ハイスロットを使用する、タレットやランチャー系MODのことです。\\ | ||
- | 大半の艦がこれに関するボーナスを持っているので、ボーナスで指定されているものを使用しましょう。\\ | + | 大半の艦がこれに関するボーナスを持っているので、ボーナスで指定されているものを上限いっぱい使用しましょう。\\ |
- | たとえばCaldariフリゲート[[: | + | たとえばCaldariフリゲート[[: |
そして、ハイスロットで使用するMODは同一のもので揃えましょう。\\ | そして、ハイスロットで使用するMODは同一のもので揃えましょう。\\ | ||
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その部分が攻撃を受けている間は、各属性のダメージをレジスタンスの割合だけ軽減するというものです。\\ | その部分が攻撃を受けている間は、各属性のダメージをレジスタンスの割合だけ軽減するというものです。\\ | ||
つまり**レジスタンスが高いほど受けるダメージが減る**ということです。\\ | つまり**レジスタンスが高いほど受けるダメージが減る**ということです。\\ | ||
- | 船の防御を考えるにあたってはそれが一番大事で、アクティブであろうとバッファであろうとレジスタンスを上げることは共通しています。 | + | 船の防御を考えるにあたってはそれが一番大事で、アクティブであろうとバッファであろうとレジスタンスを上げることは共通しています。\\ |
+ | シールド防御なら「**Multispectrum Shield Hardener(適応攻撃耐性フィールド)**」、アーマーなら「**Multispectrum Energized Membrane(電磁加工ナノ対応装甲)**」をとりあえずは装備しておきましょう。\\ | ||
+ | これらは全属性のレジスタンスを同時に向上するもので、結構強力です。\\ | ||
+ | あとは特に低いレジスタンスを補ったり、PvEなら敵の攻撃属性に応じたレジスタンスを向上させたりしましょう。 | ||
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+ | それともう一つ、「**Damage Control(ダメージ制御、通称ダメコン)**」を装備しておきましょう。\\ | ||
+ | これは「全区画の全レジスタンスを向上させる」というMODで、これをつけるだけで船の防御性が大幅に向上します。\\ | ||
+ | 特にストラクチャのレジスタンス向上が大きいため、万が一の時の保険としても機能します。 | ||
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+ | レジスタンスをある程度上げたら、あとは回復用のシールドブースター、アーマーリペアラを装備したり、HPを向上させるシールドエクステンダー、アーマープレートなどを装備しましょう。\\ | ||
+ | ただ、回復重視ならリペアだけ、HP重視ならプレートだけ、と言った感じでどちらかだけを装備するのが基本です。両方を併用することは基本的にあまりありません。 | ||
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+ | ==== 機動性向上MOD ==== | ||
+ | 一応補助系MODに分類されますが、特に重要なのでここで書きます。\\ | ||
+ | ここで言う機動性向上MODとは、**アフターバーナー(AB)**、**マイクロワープドライブ(MWD)**のことです。\\ | ||
+ | どちらも、キャパシタを消費することで船の最高速度と加速性を向上させます。 | ||
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+ | ABは起動することで最高速を2倍に引き上げます。\\ | ||
+ | MWDは起動することで最高速を6倍に跳ね上げますが、その分キャパシタ消費も大きく、起動することでシグネチャ半径も6倍になり、加えて__起動していなくても__船のキャパシタ上限を低下させてしまうというデメリットも有ります。 | ||
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+ | このゲームでは、船の出せる速度というのは非常に重要になっています。\\ | ||
+ | いくらワープできるとはいっても、それは万能ではありません。ワープを使わず自艦の速度で航行しなければならないことのほうが多いです。\\ | ||
+ | なので、これらのMODを載せることはほぼ必須と言っても間違いないです。 | ||
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+ | PvEではキャパシタ性能を低下させるMWDはあまり使われず、ABがよく使われます。\\ | ||
+ | 逆にPvPでは、MWDが使われることが多いです。 | ||
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+ | ===== 4. 調整 ===== | ||
+ | もしここまでFitした段階でPGが足りないようであれば、タレットをよりPG消費の少ないものに取り替えたり、シールドエクステンダーやアーマープレートを一段階小さいものに取り替える、あるいは補助MOD「Reactor Control Unit(リアクター制御装置)」、リグ「Ancillary Corrent Router(補助カレントルーター)」などを装備してPG上限をより大きくしたりして対策しましょう。\\ | ||
+ | もしどうしても足りないようであれば、Fit指針自体が間違っていた、あるいはその船に向かないFittingだった可能性があります。見直しの余地ありです。 | ||
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+ | 逆にPGが大量に余るようであれば、まだ拡張の余地があるということです。\\ | ||
+ | 足りない時の対策の逆をやるなどしましょう。 | ||
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+ | ===== 5. 補助系MODを使う ===== | ||
+ | 船の基本的な機能は上記のように、攻撃・防御・機動の三点です。\\ | ||
+ | しかし、それだけでは船に様々な弱点が生じます。それを補うために補助用MODがあり、これを使用することで船の性能のバランスを取り、弱点を減らし長所を伸ばします。\\ | ||
+ | 補助系MODは数多いですが、その中でも使用頻度の高いものをいくつか列挙します。 | ||
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+ | ==== 与ダメージ向上 ==== | ||
+ | * 「Ballistic Control System(弾道制御装置)」:ミサイル用 | ||
+ | * 「Gyrostabilizer(回転制御機)」:プロジェクタイルタレット用 | ||
+ | * 「Heat Sink(放熱機)」:エネルギータレット用 | ||
+ | * 「Magnetic Field Stabilizer(磁場制御機)」:ハイブリッドタレット用 | ||
+ | 攻撃力を底上げするMOD。いずれもロースロットを使用します。\\ | ||
+ | 効果は非常に大きく、対応するものを1つから2つ、あるいは3つ付けることも多いです。 | ||
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+ | ==== トラッキング強化 ==== | ||
+ | * 「Tracking Computer(トラッキングコンピュータ)」:ミディアムスロット・アクティブ | ||
+ | * 「Tracking Enhancer(トラッキングエンハンサー)」:ロースロット・パッシブ | ||
+ | タレット系武装の射程と追跡速度を向上させるMOD。敵にダメージが通りやすくなります。\\ | ||
+ | トラッキングコンピュータの方はスクリプトで射程特化・追跡特化に切り替えることが可能です。 | ||
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+ | ==== キャパシタ強化 ==== | ||
+ | * 「Capacitor Recharger(キャパシタリチャージャー)」:ミディアムスロット | ||
+ | * 「Capacitor Power Relay(キャパシタパワーリレー)」:ロースロット | ||
+ | * 「Capacitor Flux Coil(キャパシタフラックスコイル)」:ロースロット | ||
+ | いずれもパッシブでキャパシタ回復速度を向上させるMOD。\\ | ||
+ | パワーリレーはシールド回復力を、フラックスコイルはキャパシタ上限を犠牲にして、より高い効果を得られるようにしています。\\ | ||
+ | もちろんパワーリレーはアクティブシールドタンクと相性が悪いですが、アクティブアーマータンクとの相性は非常に良いです。\\ | ||
+ | フラックスコイルはキャパシタ上限が下がっているため、実際そこまで高い効果は得られません。 | ||
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+ | ==== タックル ==== | ||
+ | * 「Warp Scrambler(ワープスクランブラー)」 | ||
+ | * 「Warp Disruptor(ワープディスラプター)」 | ||
+ | * 「Stasis Webifier(ステイシスウェビファイヤー)」 | ||
+ | ワープスクランブラー/ | ||
+ | スクランブラーはMWDの起動も阻害するため、PvEで使えなくもない・・・かも。\\ | ||
+ | ステイシスウェビファイヤー、通称ウェブは、当てた相手の速度を大幅に下げるMOD。\\ | ||
+ | 速度を上げることが防御につながるということは、速度を下げさせれば防御性能は下がります。PvP/ | ||
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+ | ===== 6. リグを使う ===== | ||
+ | リグもMODの一種ではありますが、CPUやPGではなく「キャリブレーションコスト」という個別のリソースを使用して装備するものです。\\ | ||
+ | 通常のMODでは得られない効果を持っているものもあり、結構重要です。一旦装備すると外して再利用することが出来ないという特性もあります。 | ||
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+ | 結構価格も高いため、ミッション用のフリゲートや駆逐艦など、安価ですぐ乗り換えること前提の船には用いないのが普通です。\\ | ||
+ | 逆にPvPなど性能を限界まで高めたい場合や、巡洋艦クラス以上のPvE艦では使用するべきです。 | ||
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+ | リグの効果に様々なものがあるのは上に書いたとおりですが、その中にはよく使われるものも全くと言っていいほど使われないものもあります。\\ | ||
+ | よく使われる方のリグは[[: | ||
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+ | ===== 7. 最後に ===== | ||
+ | ぶっちゃけてしまえば、自分でFitを考えるよりも他の人から教えてもらったほうが楽です。\\ | ||
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+ | ですが、セオリーを理解できていなければ「どうしてこういうFitになったか」を理解できず、まあ色々と困ったことになります。 | ||
+ | まあ、ここまで読んだのであれば、そういう心配はないと思います。 | ||
+ | ===== 関連項目 ===== | ||
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